仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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Hyper-V 2.0 の深刻な問題を回避する暫定パッチ一覧 (2010/11)

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3か月くらい前に、
Windows Update に掲載されていない Hyper-V 2.0 のパッチ について記事を書いたのですが、2010年11月時点の情報を入手しましたので、更新情報として載せておきます。

(各タイトルは、私が適当に日本語訳したものです)


Windows Update に掲載されているもの

いくつかの個別 QFE がセットになった「ロールアップパッケージ」やセキュリティの脆弱性があるものは、Windows Update に掲載されます。Windows Update に掲載されるので、プロキシ経由で外に出れたり WSUS 環境があれば楽に適用できますね。

(後者は、これまで個別適用が必要だった以下の QFEs がパックになったものです)

Windows Update に掲載されない "暫定パッチ"

前回の記事にも書きましたが、
KBページの左上に下記画像が表示されるパッチ (Quick Fix Engineering: QFE) のことです。


多くが Hyper-V 2.0 リリース時には存在しなかった最新プロセッサに対応するためのパッチです。
NICRAID コントローラの場合は、最新ハードウェアが出たらデバイスドライバを追加インストールするだけだったのですが、Hyper-V などはプロセッサの仮想化支援機構 (VT) などもフルに使うため、最新プロセッサについてはドライバ追加だけでなく、OS やカーネルへのパッチ適用が必要になります。

なお、これら「検証が行き届いていないため、その現象に遭遇している環境以外には適用してはならない」という位置づけであるために Windows Update に掲載されていません。個別ダウンロード・適用が必要です。
こういったスタンスのものを適用するかどうかは悩ましいところですが、
上記ロールアップのように後日まとまった状態で普通に公開されるものも多いですし、私個人的には(責任は持てませんが)適用してしまって良いと思っています。


KB975354 については、適用後に各ゲストOSの統合サービスも更新が必要です。詳細は 次回