仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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Windows アクティベーションの期限切れを延長する方法

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プリセールスの仕事には、お客様に提案中の製品・ソリューションの魅力を視覚的に伝えるために、実機によるデモンストレーションを用いてプレゼンすることがあります。

検証やデモのための設備は、様々な理由から、
セキュリティ対策ソフトをインストールしない(できない)ケースが多く、
結果、会社のイントラにつなぐことができないため、インターネットにアクセスできません。

こういった環境で問題になるのが Windows OS のアクティベーションです。


Microsoft Volume Activation 2.0 (VA 2.0)

Windows Server 2008 / Vista 以降のアクティベーション機能は、
Microsoft Volume Activation 2.0」 (VA 2.0) であり、OS インストール時にライセンスキーの入力は必須ではなく、スキップすることも可能になっています。


ライセンスキーを入力しないで進めた場合は、
正規キーを入れるか下記の猶予期間まで OS は 「評価モード」 扱いです。

OS 評価モードの利用期限
Windows Server 2008, 2008 R2 60 日間
Windows Vista, 7 30 日間


しかし、この期間を過ぎても正規キーを入れてアクティベーションを行わないと、
背景が黒くなり、下記のような症状が発生します。

  • 一部のプロトコルの通信がブロックされる
  • ログイン後、一定時間経つと強制ログオフされる
  • ログインしてもすぐに強制ログオフされる

VA 2.0 対応 OS でアクティベーション切れを延長する方法

実は、VA 2.0 対応 OS では、未アクティベーション運用、
つまり評価モードの利用期限を 4 倍 まで延長するコマンド(スクリプト)があります。

OS 評価モードの利用期限 延長した場合の利用期限
Windows Server 2008, 2008 R2 60 日間 最大 240 日間
Windows Vista, 7 30 日間 最大 120 日間

Windows Server 2008 の評価期間を延長する方法 - Microsoft Article ID: 948472
http://support.microsoft.com/kb/948472/ja

実際に試してみる

VDI の検証環境で Windows 7 の評価期間が切れたので実際に試してみました。


評価期間が切れて、偽造品の疑いをもたれています。
右下にも 「この Windows のコピーは正規品ではありません」 の表記が。


下記スクリプトを実行し、現在 OS が認識しているライセンス状態を確認します。
(slmgr.vbs は OS に標準インストールされています)

> slmgr.vbs -dli



"-rearm" を付けて実行します

> slmgr.vbs -rearm



再起動すると、評価モードに戻っています。
ライセンス状態を再確認してみてください。背景の変更も可能です。

> slmgr.vbs -dli




"-rearm" は 3 回までしか実行できません。
120日(240日)を超えるのは、もう評価用途とは言えませんので、素直に電話でアクティベーションしましょう。(他のソフトウェアをみても評価期間は 60〜90日 が一般的ですね)