Hyper-V の 2TB 超え LUN , 4KiB セクタ対応は?
ストレージ周りで話題の 2TB 超え問題ですが、
Hyper-V の対応について Microsoft から公式発表されました。
Microsoft Article ID: 2515143
Using Hyper-V with large sector drives on Windows Server 2008 and Windows Server 2008 R2
http://support.microsoft.com/kb/2515143
簡単にまとめると下記のとおりです。
- Windows Server 2008 以降では、4KiB セクタの読み書きに正式対応している。
- 世の中には、ホストとの I/O は従来の 512-bytes で行うものの、2TB の壁を超えるために 4KB のセクタ長で保存する「512 byte emulation drives」(512e) と呼ばれているストレージが存在する。
512e ディスクは Hyper-V でアクセスできるものの、読み書き時に 512-bytes ⇔ 4KB の変換処理 (Read-Modify-Write: RMW) が行われるため、性能劣化が生じる。
VHD ファイルは元々 2TB が上限なので、2TB を超える LUN 上に作れなくても大きな問題は無いのですが、逆に言えば VHD ファイルの 2TB 上限が撤廃された際には、受け皿側であるこちらの問題が表面化しそうですね。
ちなみに、VHD スタックを介さない「パススルーディスク」を利用することで、Hyper-V 仮想マシンに 2TB を超えたディスクを割り当てることができます。
ESX の開発終了による ESXi の移行 でも書きましたが、
何かを失わないで新技術への移行するのはなかなか難しいですね。