仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

ガートナー社による仮想化製品の格付け 「Magic Quadrant」 2011年版

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2012年版は こちら です。


調査機関であるガートナー社の
「Magic Quadrant」をご存じでしょうか?
エンドユーザーや SIer 様はあまり気にされないのですが、メーカーの人間は何故か気にする IT 製品の格付けで、うちの社内でも話題になってます。

この Magic Quadrant ですが、このたび x86 サーバー仮想化製品に関するレポートが公開されました。簡単に言えば「商用ハイパーバイザーの格付け」です。

Magic Quadrant for x86 Server Virtualization Infrastructure - Gartner
http://www.gartner.com/technology/media-products/reprints/microsoft/vol2/article8a/article8a.html


Source: Gartner (June 2011), Magic Quadrant for x86 Server Virtualization Infrastructure


レポートをごく簡潔に要約すると、、、

  • VMware
    圧倒的なマーケットの牽引者
    長所: 高い技術と顧客満足度
    短所: 下が追い上げているのにこのシェアを維持できるか??
  • Microsoft
    挑戦者から牽引者のポジションへ
    長所: Windowsとの親和性と会社体力
    短所: Windowsに依存しすぎ
  • Citrix
    デスクトップ仮想化に強み
    長所: オープン性に強く、ビジョンは素晴らしい
    短所: 利益捻出と実行力


これを読むと、
「技術だけ素晴らしくてもダメ、会社体力も重要」
「特定の製品を無償にすると、他の製品に転嫁しなければならず、結果競争力のない製品価格になる」
など、マーケティング・製品戦略・資本利益と、そのバランスがいかに重要かが分かります。