仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

ガートナー社による仮想化製品の格付け 「Magic Quadrant」 2014年版

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毎年恒例の「Gartner Magic Quadrant」

例年通り、今年も夏の初めに
x86 仮想化製品の 2014 年版が公開されました。


2011 年版の記事は こちら
2012 年版の記事は こちら
2013 年版の記事は こちら


2014 年の格付け結果は...

Gartner Magic Quadrant for x86 Server Virtualization Infrastructure (July 2014)
http://www.gartner.com/technology/reprints.do?id=1-1WR7CAC&ct=140703



Source: Gartner (July 2014), Magic Quadrant for x86 Server Virtualization Infrastructure



過去 5 年間の遷移を見てみましょう。
Microsoft MVP」「Citrix CTP」「VMware vExpert」三冠でおなじみ、PQR の Ruben Spruijt 氏が 用意 してくれています。



Microsoft (Hyper-V) が良い調子ですね。
Oracle と Citrix が評価を下げていますが、これは会社の評価ではなく "Server Virtualization Infrastructure" 、つまり「Oracle VM」「XenServer」を指しているものと思います。



データセンター製品の格付け

今年も仮想化に欠かせないデータセンター製品 (Server, Storage, Network) についても載せておきます。


Server


Source: Gartner (April 2013), Magic Quadrant for Blade Servers
(こちらは 2013 年のものです。今年は Q3 に更新するようなので リリースされたら差し替えます)


データセンターで仮想化と言えば ブレードサーバー
実際、ガートナー社は x86 サーバーでブレードサーバーしか調査していません。


Storage


Source: Gartner (March 2014), Critical Capabilities for General-Purpose, Midrange Storage Arrays


ストレージは今回より MQ ではなく「Critical Capabilities」というレイティングに変わりました*1。Midrange Storage Arrays と High-End Storage Arrays がありますが、上記は「Server Virtualization and VDI」カテゴリのある前者のものです。

色々詳しく分析されていますが、仮想化, OLTP, Analytics なら HP 3PAR
ストレージ統合やクラウドNetApp FAS がベストな選択とのこと。


Network

Source: Gartner (April 2014), Magic Quadrant for Data Center Networking


こちらはネットワークの中でも、データセンター向けのネットワーク機器です。
ダウンリンクポートが 10Gbps なスイッチが中心ですので、Cisco であれば Catalyst ではなく Nexus になるかと思います。
その Cisco さんも "leaders" ではない、まだ発展途上な領域ですが、
ソフトウェアベンダーの VMwareNSX で突如良いポジションでノミネートされたのが興味深いところです。


(2015.7.31 追記) 2015 年版は こちら です。

*1:2014.11.25 追記: どうも復活させるそうです。https://www.gartner.com/doc/2381115