仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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Software-Defind xx と対応ハードウェア - VXLAN オーバーヘッド (1)

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「仮想スイッチの負荷」編: (1)
「VXLAN オーバーヘッド」編: (1) (2)


前回 から3か月が経ってしまいましたが、VMware NSX などで脚光を浴びている L3 オーバーレイの「VXLAN」について、サーバーハードウェアの視点から考えてみたいと思います。

VXLAN はトンネリング技術

L3 オーバーレイと書きましたが、簡単に言えば VXLAN は トンネリング です。
"トンネリング" と言うと、私は Web フォームからの送信データを暗号化する SSL が思い浮かびます。
昔の話になりますが、Web サーバーが SSL (HTTPS) が話せるようにすると、CPU 負荷が一気に上がる課題がありました。SSL を使うか使わないかでサイジングやレンタルサーバー費用が大きく変わると言われたほどです。



※ 「安心」と伝えるための SSL の利用有無でサーバー負荷が大きく変わった時代がありました。。。


ネットワークの世界での「トンネリングする」は、パケットを カプセリング することになります。つまり、ネットワーク機器にとって余分な仕事が増えるわけで、設計する側としてはオーバーヘッドが気になるところ。


試しに Google 検索で「VLAN オ」までキーを打ち込んでみました。


。。。検証でハマった人もいるのか、かなり注目を浴びているようです。


誰でも見れるベンチマーク結果として挙げられるのが次の VMware 社資料。
メッセージサイズが小さい場合で CPU 負荷は 60% 増しだそうです。



VMware VXLAN Performance Evaluation on VMware vSphere 5.1


では、どうすればこの過負荷を抑えられるでしょう?
最新テクノロジーを交えて 次回 解説してみたいと思います。