仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

VDI と Microsoft Outlook の制約事項 - その後

ブログを始めてもうすぐ 7 年目に入ろうとしています。
Microsoft MVP を受賞したことをきっかけに始めたブログですので、今年も受賞すれば 7 年目ということになりそうです。



この間、私の仕事内容にさほど変化はありませんが、世の中のテクノロジーは進化して移り変わったり、逆に廃れたり様々です。当時新しかった情報も、いまでは古くなり。。。
いや、古いだけなら良いですが、状況が変わってくることもあります。

ということで、“書いた責任” というか、過去の私のブログで古くなった情報は適宜このブログでアップデートしていきたいと思います。
私の方で重要そうなものを中心にピックアップしていきたいと思いますが、
「○○って、最近はどうなの?」「△△の制約って今はどうなの?」とかありましたら、コメント欄や何かしたらの方法で私にフィードバックください。


今日ご紹介するのはいまから4年前、2012 年 4 月に書いたこちらについて。

移動ユーザープロファイル環境での Outlook 利用が非推奨に!?
http://d.hatena.ne.jp/ogawad/20120213/1329087197

SMB/CIFS 上の OST に関するサポート可否は明確になりました。

4年前は “推奨しない” だったこちらの件、いまではクリアになっています。
しかも、とても明確に。

Microsoft Outlook Support Team Blog JAPAN
ネットワーク上の PST (OST) 【前編】推奨されない理由と発生する問題
https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2014/09/24/pst-ost-123/

サポート対象の構成
以下のすべてを満たしている場合のみ、サポート対象となります。

  • マイクロソフトのリモート デスクトップ セッション ホスト (RDSH)
    または 仮想デスクトップ インフラストラクチャ (VDI) を使用している
  • ホスト サーバーが Windows Server 2008 R2 もしくは Windows Server 2012 / 2012 R2
  • 帯域幅が広く、遅延が少ないネットワーク接続を使用している
  • 1 つの PST または OST に対して複数のクライアントからアクセスしない (PST または OST ごとに 1 つの Outlook クライアント)

サポート対象外の構成
以下の条件に 1 つでも合致する場合はサポート対象外です。

  • 1 つの PST または OST に対して複数のクライアントからアクセスする構成
  • 帯域幅が狭く、遅延の多いネットワーク接続を使用している
  • サード パーティのリモート デスクトップ セッション ホストを使用している
  • サード パーティの仮想デスクトップ インフラストラクチャを使用している
  • ホスト サーバーが Windows Server 2008 R2Windows Server 2012 / 2012 R2 ではない
https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2014/09/24/pst-ost-123/


「ここに来て MS-VDI / MS-SBC 縛りかよ!」という声が聞こえてきそうですが、下記の続編もぜひ読んでみてください。

サポートするにせよ / しないにせよ、パフォーマンスも含めた “安定性” の観点では相当リスキーに感じます。こういったのは実際の運用に入ってみないと現れないリスクですので、なかなか悩ましいですね。

Microsoft Outlook Support Team Blog JAPAN
ネットワーク上の PST (OST) 【後編】なぜパフォーマンス低下が発生するか
https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2014/09/24/pst-ost-123-2/


そうそう。私の仕事はさほど変わっていないと書きましたが、後輩は毎年続々と増えました。最近の私の悩みは、こういった「危険な匂い」の嗅ぎ分け方を、どうやったら上手に後輩に伝えられるか、だったりします。