Hyper-V 2.0 の深刻な問題を回避する暫定パッチ一覧 (2010/08)
Windows のパッチである "ホットフィックス" 、
実は2つのランクがあることをご存知でしょうか?
- 修正プログラム (Quick Fix Engineering: QFE)
こちらは 深刻な問題を "回避" するために一時的に公開する暫定パッチ で、Microsoft サポート窓口や KB ページの下図のリンクからでないと入手できません。あくまで応急処置であり、根本的な解決に至っていないものが多くを占めます。
- ソフトウェア更新プログラム
Windows Update や ダウンロードセンター に公開されているパッチはこちらになります。Microsoft 的に問題を "解決" したと判断したものという位置づけです。また、他のプログラムとのコンフリクト・依存性のテストも済んでいます。
Hyper-V 2.0 の暫定 "修正プログラム"
Hyper-V 2.0 はご存知のとおり、Windows Server 2008 R2 の一機能です。したがって、上記の同様に "QFE" と "ソフトウェア更新プログラム" の2種類のパッチがあります。
ほとんどの方は後者だけ、つまり Windows Update だけ完全に適用して満足されているのではないでしょうか?
しかし、米 Microsoft の仮想化カテゴリ・プログラムマネージャーである Ben Armstrong 氏が、下記の QFE の適用を薦めています。
Important Hotfixes for Hyper-V on Windows Server 2008 R2 [reminder]
http://blogs.msdn.com/b/virtual_pc_guy/archive/2010/08/09/important-hotfixes-for-hyper-v-on-windows-server-2008-r2-reminder.aspx
Ben 氏の今日時点のリストを、適当に日本語訳して転記しておきます。
- システムクラッシュの恐れ(いずれも CPU 依存ですね)
- 高負荷時にネットワークが不安定になる恐れ
2010.11.24 追記: こちらの記事 に、2011年11月時点での最新パッチ情報を掲載しています。