仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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VMware ESX (Classic) の開発終了を VMware 社が正式明言

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今朝、以前書いた記事 のカウンタが異様に増えました。
「?」と思っていたら、昼頃になって社内外から同じ内容の問合せが何本もあり、ついには編集者さんからも連絡が来たので詳しく聞いてみたところ、以下の記事の原因のようです。

ESXの開発終了を正式に発表するVMware社 - virtualization.info
http://virtualization.info/jp/news/2010/08/vmware-officially-confirms-esx-end-of-life.html


vSphere 4.1 リリースの段階で "will" として記載されていたものの、明示的にと宣言されてこなかった 「ESX Classic は 4.1 で開発終了、今後は ESXi へ一本化」 に関して、VMware 社の公式ブログ上で正式発表がされたとのこと。

ESX 4.1 is the Last ESX! What Do I Do Now? - VMware vSphere Blog
http://blogs.vmware.com/vsphere/2010/07/esx-41-is-the-last-esx-what-do-i-do-now.html


このブログには、ESXi に移行するためのアクションとして3つのポイントが明記されています。1個ずつ解説すると...

COSベースのハードウェア監視をCIMベースのツールに切り替える。

→ ESXi は ESX Classic のように、Service Console (COS) にソフトウェアを追加インストールすることはできません。なぜなら ESXi には Service Console そのものが無いので。
したがって、サーバーのハードウェア監視のために SNMP Agent ソフトウェアをインストールさせていたベンダーは、ESXi の監視規格である CIM に変更する必要があります。Dell や HP のサーバーは既に対応していますね。

COSベースのバックアップ技術をvStorage APIを使う製品に切り替える。

→ (これまでも非推奨でしたが)Service Console にバックアップソフトの Agent をインストールできないため、仮想マシンのイメージバックアップは vStorage API (≠VCB) ベースに切り替えろということ。

COSベースのスクリプトVMware Management Assistant、vCLI、あるいはvSphere PowerCLIを使って切り替える。

→ 「VMware Management Assistant (vMA) って何?」 って人は こちら を。


このほか、ネットワーク構成など、移行にあたっての注意点を下記に書きました。


>> vSphere 4.1 リリースよりも重要な VMware の発表 (2)


最後に、本日問合せの多かったことをここで改めて回答しておくと...

  • ESX → ESXi への移行はアップグレードではなく、クリーンインストールのみです。
  • ESXi は無償版を指すわけではないので、VMware が無償化されるわけではありません。