仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

VMware PXE Manager for vCenter のプレビュー版がリリース

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仮想化のメリットの一つに「クローン機能による簡単かつ安全な OS デプロイ」というものがあります。
最近のインフラ系クラウドはこの技術がベースになっていますが、この恩恵を経験してしまうとホストOS、
つまりハイパーバイザーのインストール作業(デプロイ)が非常に不便に感じられるものです。

現在は VMware ESX でも、
設定情報だけは「ホストプロファイル」などでデプロイできるものの、ESX そのもののインストールは手動入力や Anaconda ベースの応答ファイルが基本となっていて、ちょっと微妙。


VMware PXE Manager for vCenter

ESX の開発が終了しましたので、今後は ESXi になっていきますが、
Anaconda ベースでない ESXi でどのようにデプロイしていくのかと思っていたところ、ちょうど VMware 社自身でVMware PXE Manager for vCenter」という製品のプレビュー版がリリースしたようです。

PXE Manager for vCenter | VMware Labs
http://labs.vmware.com/flings/pxe-manager


名前のとおり、PXE によるネットワークインストールツールのようで、
下記を実現できるそうです。

  • ESXi ハイパーバイザーの自動インストール
  • ESXi ハイパーバイザーのイメージバックアップ・リストア
  • ESXi ハイパーバイザーのパッチやビルド管理
  • Wake on LAN による電源投入
  • memtest
  • vCloud Director へのデプロイ
  • など


下記画像がイメージしやすそう。


ビデオもありました。


Hyper-V は?

実は Hyper-V であれば今でも SCCM を使うことでホストOS(親パーティション)のデプロイができるのですが、次期 SCVMM 2012 では SCCM 無しでも単体でデプロイできるようになります。

しかも、こっちは HP や IBM, Dell などのサーバーであれば、
電源投入 〜 RAIDBIOS の設定なども一緒に自動化してくれますので先に進んでいます。


どのベンダーもクラウドの本格化に向けてきちんと対応していきますね。
逆にいえば、これらの対応が遅いベンダー・製品はいずれ淘汰されていくように思いました。。。