VDI のサーバー選びで最も重要なポイント (1)
最近、社内でVDIビジネスの立ち上げをやっています。
サーバー仮想化経験者から見ると、VDI*1は入りやすいし、SIer様がPC市場へアプローチできる良い商材とも言えるのですが、やはりいくつかポイントの違いがあります。
システム設計にあたって私が違うと感じるのは、サーバー・サイジングです。
サーバー仮想化の場合、「1コアあたり1仮想マシン」という原則があり、CPUコア数に比例して集約率が上がると言われます。
これがデスクトップ仮想化 (VDI) になると、現行サーバーの場合 CPUコア数はそれほど重要ではありません。最も重要なのはメモリスロットの数だと思います。
例えば、最近良くある 「Windows 7 移行を機に VDI にしよう!」 を例に挙げてみます。
(根拠を書くと長くなるので省きますが) VDIのワークロードでは、CPU的に 「1コアあたり 6VM 前後」 載せて大丈夫です。また、現行サーバーのプロセッサは Intel/AMD ともに6コア以上ありますので、一般的な2ソケットサーバーで 6VM×6×2 = 72VM は搭載できることになります。
では 「1サーバーあたり72VM」 に必要なメモリ容量を考えてみましょう。
Windows 7 を利用する場合、メモリは最低2GBは載せたいところです。(最近の市販PCも最低2GBは載っています)
つまり、2GB×72=144GB を1台のサーバー上に載せることに必要になってきます。
では、一般的な2ソケットサーバーに144GBものメモリが載るのか?という話になりますが、載ります。しかし、現実にはそんなに載せません。(続きは明日)
*1:最近は VDI のことを 「デスクトップ仮想化」「Client Virtualization」 とも呼ぶらしい