仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

IBM の eX5 / MAX5 テクノロジ

前回の記事を書いたあと、色々ネットを回っていたら、IBMさんがメモリを別筺体に積むことで、サーバーのメモリ搭載量を増やす画期的 (!) な技術を5月に発表していました。

http://www-06.ibm.com/jp/domino02/NewAIS/aisextr.nsf/ByLetterNo/PCS10184


イデアは素晴らしいのですが、何とも惜しい、、、

何故4ソケット以上用のMPアーキテクチャをベースにしてしまったのでしょうか。

MPアーキテクチャってどうしても高くなってしまうんですよ。CPU にしたって一番安い Xeon E6510 (1.73GHz/Quad-Core) でも 1個 25万円 はしてしまうんです。DP なら 4万円 くらいで買えるのに。。。

メモリ拡張ユニット「MAX5」も筺体ガワと接続ケーブルだけで 90万円 するようですし、PC用途の VDI としてはちょっと高すぎ... _| ̄|○


これを Xeon 5600 とか Opteron 6100 などのDPアーキテクチャで実装していたらVDI用途で人気を博したかもしれません。でも、IBMの開発チームがMPで実装したということは、2ソケット用のDPアーキテクチャでは "QPI伸ばしてメモリ増設" という考え方が設計上で無理があるのかなぁ。。。


PCが6万円で買える時代、VDIは "安く" システム構成しないと導入してもらえません。

でも、こういった画期的な技術を考え、製品化したIBMさんはすごいと思います。「サーバーの売上が減ってきている」と言われますが、x86 サーバーは各ベンダーが競うように画期的な独自技術に投資・実装を進めており、プリセールスとしては提案していてとても楽しいマーケットです。