仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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vSphere 5.0 の覚え書き - (3) TeraTerm で ESXi に SSH ログイン

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サービスコンソールが無くなった ESXi ですが、
保守用にコンソールシェルはあります。
vmkernel に直接アクセスすることになるため、
裏コマンド "unsupported" で有効にしていましたが、vSphere 5 では部分的ながら正式サポートとなりました。
といっても、昨今のデータセンターは入館申請が非常に面倒なため、保守時は SSH を使いたいものです。


SSH ですが、Classic ESX ではSSHスタックがサービスコンソール上にありました。つまり、RHEL5 向けのSSHバイナリです。
これに対し、vSphere 5 は ESXi に一本化された関係で、SSHスタックは vmkernel 上で動いています。このため、SSHバイナリも従来のものと異なるものになっており、SSH のアクセス方法が変更になっています。

海外のサイトに行けば PuTTY でのアクセス方法はすぐに見つけられますが、私を含め日本人SEは TeraTerm + TTSSH ユーザーが多いので TeraTerm でのSSHアクセス方法を残しておきます。


vSphere 5 で SSH を有効にする

コンソールシェルとSSHの2つを有効にします。
vSphere Client と コンソール画面 (DCUI) のどちらからでも可能です。

  • DCUI で SSH を有効にする

下記2つのパラメータを Enabled にします。

         ↓

  • vSphere Client で SSH を有効にする

下記2つのパラメータを Enabled にします。


これら2つのパラメータを有効にすると、セキュリティ警告が表示されます。
保守が終わったら元に戻しましょう。


TeraTermSSH アクセスする

  1. TTSSH がアドオンされている TeraTermSSH を選択します

     
  2. ユーザ名に root と入力し、チャレンジレスポンス認証を使う を選択します。

     
  3. root パスワードを入力します

     
  4. これで、vmkernel の POSIX Shell にSSHログオンできました

おまけ

SCP でファイル転送も可能です。
VMFSが無い状態でパッチを当てたい時などに重宝します。