Microsoft Assessment & Planning Toolkit (MAP) 5.0
サーバーの仮想化・コンソリデーションを検討していくにあたり、運用管理者の頭を悩ませるのが「うちの古いサーバーを仮想化すると、一体何台に集約できるの?」です。
- 「1コア:1 OS」などのサイジングノウハウなどを利用してざっくり見積もる
- SIer が提供する「有償アセスメントサービス」を実施してもらう
- ツールを利用して自社でアセスメントしてみる
この悩みを解決する方法は、上の3つのうち、3つ目、つまり自社でアセスメントする場合にはツールが必要になります。
様々な会社が有償のツールを販売していますが、今回は無償・しかもマイクロソフト純正の MAP (Microsoft Assessment & Planning Toolkit) を紹介します。
Microsoft Assessment & Planning Toolkit (MAP) 5.0
MAP は Hyper-V 専用というよりは、マイクロソフト各製品のアセスメントツールを1つにまとめた無償ツールです。バージョンアップを重ね、7月に v5.0 になりました。
大量のマシンに対して次のような確認・集計、また仮想化を含む最近システムへ移行した場合の ROI 予測作業を自動化させたい場合に効果を発揮します。
- Windows 7 へのアップグレード可否
- Windows Server 2008 / 2008 R2 へのアップグレード可否
- Office 2010 へのアップグレード可否
- SQL Server 2008 R2 へのマイグレーション可否
- Windows Server 上でインストールされている役割の確認
- AntiVirus や Fiewall などの稼働確認
- Hyper-V / VirtualServer / VMware 上の仮想マシンのインベントリレポート
- Windows マシンや Linux マシンのインベントリレポート
- Windows 2000 のマイグレーション
どのシナリオでも、概ね「現状の性能情報を採取」→「集計」→「レポート」の流れでアセスメントを自動化してくれます。VMware の Guided Consolidation に比べたら、かなりスゴイ...
レポートの一例:
「MSの製品で固められそう...」的な感じは否めませんが、とりあえずこのレベルのツールが無償で利用できるのは素晴らしいです。ドキュメント・技術情報は色々と揃っていますので「アセスメントサービスは高い!」と思われる方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。