仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

VMware View 4.5 構築 〜 Composer の展開エラーに悩まされる

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昨日 はハイパーバイザー部分 (vSphere 4.1) のアップデートの話をしましたが、デスクトップ仮想化として使っている環境ですので、ミドルウェア部分である View を 4.0.1 → 4.5 にバージョンアップしました。


View 4.5 は XP SP2 仮想デスクトップがサポート外

いきなりハマった点として、これまで使っていた Windows XP SP2 環境だと View Agent がインストールできませんでした。View 4.5 より XP は SP3 Only になったようです。



Windows XP SP2 については 2010/7/13 付でマイクロソフト自体がサポートを終了 したので仕方ないのですが、個人的には SP3 をサポートするくらいなら SP2 もサポートした方がユーザーの好感も利益も良かったと思います。XP SP2 のまま VDI を検討するユーザーもいるくらいですので...


Composer (Linked Clone) による XP のデプロイが失敗する

この不具合 (?) の解決に5時間も掛けてしまいました。
XP を Linked Clone で展開すると「failed to join the domain」という理由で全仮想マシンのデプロイが Error になるという現象です。
スナップショット実行時に DHCP をクリアにしなかったからとか、QuickPrep を Sysprep に変えてみたりとかしてみたのですが一向に直らず...
しかも普通に Composer 以外でクローンする場合は問題ないので解決に時間がかかりました。

ドメイン周りを含めて色々と調査・試行した結果、下記のパッチを適用することで解決しました。(このパッチは Windows Update には公開されていません)

Microsoft Article ID: 944043
Description of the Windows Server 2008 read-only domain controller compatibility pack for Windows Server 2003 clients and for Windows XP clients and for Windows Vista
http://support.microsoft.com/kb/944043/en-us


Issue 4 の "Computers in a perimeter network cannot join the domain." に該当したのだと思います。RODC は使ってないのですが、ドメインコントローラの機能レベルを 2008 Native に上げたのが原因だったのかもしれません...