仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

vSphere 6.0 の覚え書き - Web Client の右クリックメニューが邪魔される件

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ちょうど半月以上前に私の検証用の VMware 環境がおかしくなりました。言葉で説明するよりも、画面をご覧になった方が早いかもしれません。



vSphere 6.0 における Web Client の機能強化の一つに「右クリックメニュー」があります。これが私の環境で動かなくなったというか、Adobe Flash の右クリックメニューが同時に働いてしまい、隠れてしまうといった問題です。

Twitter で色々とコメントをいただきながら治らず、あきらめて別の端末から操作していたのですが、今週からついに全端末で発生しだしたので vCenter Server を再構築したり色々と切り分けていました。

先週末にようやく、、、原因を掴めましたので、
被害者を増やさないように共有しておきたいと思います。

原因は Windows Update

結論から言うと、原因はコレのようです。


2015/7/15 頃から Windows Update で配布されている Flash Player の更新 KB3079777 を適用してしまうと、現象が発生する様子。*1

マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ: Internet Explorer 上の Adobe Flash Player の脆弱性に対応する更新プログラム (2015 年 7 月 15 日)
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3079777


困ったことに、この KB3079777 は少し話題になった ゼロデイ脆弱性 の対策バージョン (v18.0.0.209) ですので、オプションではなく 重要 レベル。
重要レベルのパッチは Windows Update では既定でインストール対象にチェックされているため、何も考えないと勝手に適用されてしまいます。


修復方法

脆弱性を気にしないのであれば、誤ってインストールしてしまっても「プログラムと機能」からアンインストールできますのでロールバック可能です。

※ 7/8〜7/15 に一般配布されていた KB3065823 (v18.0.0.203) を適用していた場合は、こちらもアンインストールしなければダメそうです。


これで私の環境はほぼ全部修復できたのですが、
メインの端末だけは上手く治らず、今日もこんな感じで頑張ってます。。


Google ChromeWindows 標準 Flash Player を使わないので大丈夫ですが、Web Client に限っては IE の方がサクサク動くのでどうにかして欲しいところ。
早く HTML5 にしてくれないかなぁ。。。



2015.08.17 追記)
別途ご質問いただいたバージョンのご質問の件、とりあえず下記は大丈夫です。なかなかピンポイントなバージョンに合わせづらいですが、、、



2016.07.31 追記)
1年掛かりましたが、本件解決しました。詳しくは こちら にて。

*1:Windows 8 / Windows Server 2012 より、IEFlash Player は Windows OS に統合された関係で、Windows Update で更新されるようになっています。