仮想化でプリセールスしてるSEの一日

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Azure Stack で必須になるらしい CPS って何?(セミナー資料)

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Microsoft MVP を再受賞した と綴りましたが、最近どんな活動をしているかというと、6/25 に開催された Microsoft Interact x Cloud Samurai 2016 Summer というイベントに登壇しました。
このイベントは昨年の 第1回 も登壇させていただいており、今年のお題は Microsoft CPS (Cloud Platform System)」 についてです。



Microsoft CPS って何?」の答えにについては、スライド 15 〜 18 あたりを参照いただければと思います。

Azure Stack につなぐにあたっては、いくつか補足が必要です。その中で今後覚えておきたいのが CPS Type1 と CPS Type2。

  • Type1: Microsoft 自身が設計開発に加わるタイプ。ソフトウェア構成については Microsoft の理想型となっており、加えて Microsoft 秘伝 (!?) の設定・チューニングまで施されています。
  • Type2: MicrosoftCPS ガイドラインに準じて作られたハードウェア。Microsoft 自身はそのモデルの設計に絡んでいませんが、その代わりに非純正ソフトウェアを盛り込めるのが特徴です*1


CPS Type1 の方は、OpenStack 対抗のプライベートクラウド基盤として期待されている Microsoft Azure Stack」 がインストール要件になるようです。下記で記載されている "統合システム" は Type1 タイプの CPS を意味しています*2

これに向けて Dell、HPE、Lenovo をはじめとする最大手のシステム ベンダーと緊密に協力し、運用環境用の統合システムを共同開発しています。
Azure Stack は、パートナー様と共同開発した統合システムを通じて、2017 年中盤に一般提供開始を予定しています。

https://blogs.technet.microsoft.com/mssvrpmj/2016/07/20/microsoft-azure-stack-%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a6%e3%83%89-%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%95%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%a9%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%a3%e3%82%92%e7%b5%b1%e5%90%88%e3%82%b7%e3%82%b9/


今回のセミナー資料の講演依頼を受けたのは GW 前で、当時は Azure Stack が CPS Type1 ハードウェアのみでの提供になる*3 なんて私は全然知らないで引き受けました。

資料を準備している途中で「そういうことか〜」と気づかされたのですが、私に依頼した当人はすべてお見通しだったのかもしれません。。。


あ、そうそう。よくある誤解として CPS (Cloud Platform System:統合型アプライアンス) と CSP (Cloud Service Provider:再販パートナー) があります。
CSP にも Tier1 と Tier2 と2グレードあって混乱する気持ちは十分分かるのですが、これは OpenView と OneView くらい似て非なるもの(笑)
噂では CSA (Cloud Solutions Architect) とも誤解されやすいとか!?

*1:現在のガイドラインだと管理ツールのみ対象

*2:CPS や Type1 という用語は今後変わるかもしれません

*3:2017年中旬のリリース当初の話です。2018 年以降にソフトウェアの単品販売が開始されるかもしれませんし、リリース計画も今後大きく変更になるかもしれません