VMware のマニュアルを一括ダウンロードする VMware Documentation Downloader
今日から、仮想化のSEにとって便利なフリーソフトをいくつか紹介していこうと思います。
第1回は 「VMware Documentation Downloader」 です。
VMware を利用したことがあるみなさん、VMware 社のドキュメントライブラリって不便だなって思ったことありませんか?
一括ダウンロード可能な「メインドキュメントセット」はありますが、製品名やバージョンがファイル名に冠されていませんし、「互換性マトリックス」や 「CLIリファレンス」「パッチ管理ガイド」など一括DLに含まれない重要なマニュアルが多くあります。また、製品コンポーネントごとにダウンロードページがいくつにも分かれているのも面倒かもしれません。
これを解決するのが VMware Documentation Downloader です。簡単にいうと VMware の製品マニュアル・リリースノートを一括ダウンロード・更新チェックしてくれるツール になります。
vSphere 4.1 がリリースされましたが、これからマニュアルをダウンロードするという方は是非試してみてください。
VMware Documentation Downloader 使い方
- 下記サイトから VMware Documentation Downloader をダウンロードし、それなりの空きがある任意のフォルダに展開します。ダウンロードにはユーザー登録が必要ですが、VMware ESX ユーザーであれば Xtravirt は登録して損はないでしょう。(Xtravirt は VMware がスポンサーしているサイトです)
VMware Documentation Downloader - Xtravirt
http://xtravirt.com/vmware-documentation-downloader
- 続けて、ダウンロードエンジンである wget.exe をダウンロードし、同じフォルダに格納します。
WGET for Windows (win32)
http://users.ugent.be/~bpuype/wget/
- 次に、「GetVMwareDocs.bat」をテキストエディタで開き、URL がずらっと並んだ 24〜88行目 の部分にダウンロードしたい製品マニュアルを指定します。(ここで指定したページ上でリンクされているPDFファイルがダウンロード対象になる仕組みです)
vSphere 4.1 日本語マニュアルの場合は次のように指定します。echo http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pages/vsp_pubs_esxi41_e_vc41.html > %INPUT_FILE% echo http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pages/vsp_pubs_esxi41_i_vc41.html >> %INPUT_FILE% echo http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pages/vsp_pubs_esx41_vc41.html >> %INPUT_FILE% REM Japanese index page echo http://www.vmware.com/jp/support/pubs/index.html >> %INPUT_FILE%
- 修正が完了しましたら、バッチファイルを実行してください。
プロキシ環境にも対応しています。
- 完了すると、VMware 社のWebサイトのツリー構造がローカルフォルダに再現されています。HTMLファイルも同時にダウンロードされますので、インデックスページからPDFにオフラインアクセスできます。PDFファイルのみ検索・まとめて抽出して、他のフォルダにコピーしておくのも良いでしょう。
VMware Documentation Downloader まとめ
エンジン自体は wget なので、次のようなメリットもあります。
- 製品・バージョン名を冠したファイル名で格納
- ダウンロード日時ではなく、WebサーバーにUPされた本当の更新日時で格納
- スクリプトをもう一度実行すると、更新チェックとなり差分のみがダウンロードされる
マニュアルをファイルサーバー等に格納してチーム内で共有している場合は、タスクスケジューラで定期的に更新チェックさせると良いかもしれません。Namazu や SharePoint などのインデックスサーチを入れていると相当便利かと思います。
ツールの性質上、あまり頻度を上げるとWebサーバーに負荷が掛かりますので、更新頻度は1か月に一回程度くらいにしておきましょう。(VMware 社がスポンサーしている作者のツールなので容認しているとは思いますが...)