仮想化でプリセールスしてるSEの一日

VMware から Azure まで、インフラや仮想化の最新情報をベンダー色をできるだけ抑えて綴っていきます

VMware vExpert 再受賞と、部署に一冊は欲しい技術書の監修

少し前の出来事ですが、今年も VMware vExpert 2014 を受賞させていただきました。ありがとうございます!!

VMware - vExpert 2014 Announcement
http://blogs.vmware.com/vmtn/2014/04/vexpert-2014-announcement.html


昨年、受賞の報告をさせていただいた際に、VMware 有識者の中で "上級者向け" として知られている Duncan Epping の Clustering Deepdive を翻訳させていただいたことを お伝えしました

今年は 技術レベルを落としてでも vSphere に触れる幅広いエンジニアに読まれるべき技術書を。 ということで、より有名な Mastering VMware vSphere の最新刊の監修に携わりました。


Mastering VMware vSphere 5.5(今回監修した原本)
Author: Scott Lowe, Nick Marshall ASIN: 1118661141


今回監修したのは全員メーカーに在籍する vExpert 受賞エンジニアですが、
この本の価値はそこではなく「VMware 社の人間が書いた本」であることです。
私の個人的な意見ですが、辞書のように分厚い “機能解説本” については、そのメーカーの人間が書いたものを選ぶべきと思っています。

  • なぜこんな実装をしているのか?
  • その裏には何があるのか?
  • この機能を将来どう繋げていこうと考えているか?


こういった部分は、そのメーカーの人間でないと真実を知り得ないためです。
一般開示できるできないはあれど、メーカーに在籍しているとそう感じることが多々あります。


逆に、機能解説ではなく、設計指南書(どう使うか、どのように実装していくか)については、ニュートラルな第三者が書いたものの方が、理想に偏りすぎず、現実を見ていて良いと思います。


ということで、次のような方に特にお勧めの一冊です。

  • VCP は既に持っていて、VCAP に挑戦しようと思っている方
  • VMware徹底入門VMware KK 著)から次のステップに進みたいという方
  • Clustering Deepdive を立ち読みして挫折した方



ただ、この本 "辞書" と揶揄するだけあって分量が半端ではありません。
全部で 896 ページ です。個人で買うには苦しいですし、重い。。。
研究室の本のように、部署で一冊常備するのがちょうど良いかと思います。




マスタリングVMware vSphere 5.5

マスタリングVMware vSphere 5.5